受講者の声

「認知行動療法に関する研修」受講者の声

看護CBTを学ぶ会の研修にご参加いただいた方に、感想をお伺いいたしました。
次回受講の参考にぜひお読みください。

<40代 女性 作業療法士(訪問看護)>

「ケアする人の対話スキルABCD」という本が私の手元にあったので、その本を教本に対話スキルを学ぶという勉強会にとても興味を持ち参加しました。
本を読んでいても1人で想像するには限界があり、様々な方とペアを組んで実際に臨床でも起こりがちな難しさや雰囲気を学ぶ、また皆さんのロールプレイを見ながら客観的に学ぶ、というなかなか日常では出来ない練習をたくさんしました。
その中で大切なフィードバックがあり、自分の癖にいくつか気付くことが出来ました。スキルとして学びながら臨床でも実践してみて‘’勘‘’に頼るだけではない方法で関係をonにする瞬間を感じとることがあり、そうした会話から心地の良いケアを提供させて頂けたこともありました。

学びの奥は深く、進めば進むほど課題も見付かったり上手く出来ないと思うこともあります。
模擬面接なのでプレッシャーもあり、振り返ると慌て進めてしまったなと思う場面もたくさんあります。

ただ臨床は、本当に困っている方を目の前にしていることで感じとれることがたくさんあり、長い間を取ることがあったり、表情も見ながらもっと深く聞いたり、枠内時間の中でゆったり寄り添えるようリズムに幅が持てます。その点で、時間の短い模擬面接は私にとっては忍耐不足の面接になってしまったようにも思います。

自分を客観的に振り返ることは、1人では出来ない部分でもあり慣れていないと目も覆いたくなりますが、対話スキルを構築していくには大切なことだと思います。頭のどこかで忙しく考えながら、表出は相手を見れるゆとりを持って。まるで、白鳥のようですね。
半年間のご指導、ありがとうございました。

<20代 女性 看護教員>

6か月間対話スキルトレーニングを受けたことで気づいたことは、これまで私は対話の場を「私が話す場」にしていたということでした。精神科の病棟看護師として患者さんの困りごとや相談を聞く機会はありましたが、相手の気持ちを代弁しているつもりで「しんどいですね」「疲れますね」等と使ったり、解決や助言に走ったりすることが多かったように思います。しかし本来患者さんが求めていることは共感であり、聴いてもらうことであることではないでしょうか。いまは意識的に私自身の癖を封印し、患者さんの話しを促し、「聴く」ことに挑戦しています。患者さんが話している間、常に頷きや返答、ペーシング等を考えているので、これまで以上に頭の中が忙しくなりました。学びの場をありがとうございました。

<40代女性 作業療法士>

研修の受講動機は、CBTをより深く学びたいという思いからでした。

実際に受講してみて、受講するたびに、CBTの実践よりも何よりも、いかに自分が患者様の話を聴けていないかということを痛感しました。

患者さんに寄り添い、話を聞きながら、一緒に困りごとについて整理をしていくとは、どういうことなのか、改めて考える機会をいただけて、大変ありがたかったです。

そして毎回の面接練習では、最初はとても緊張しましたが、講師の先生方の丁寧なフィードバックと温かい励ましの言葉に、少しずつ落ち着いて練習出来るようになりました。練習内容を、臨床の場で実践してみた際に、上手くいかなかった困りごとも、次の回で助言いただき、非常に助かりました。ありがとうございました。

(2023.12)

<30代男性 看護師>

今回、コミュニケーションスキルを身に付けるための研修を受講させていただきありがとうございました。 

コミュニケーションを知識として学ぶだけでなく、与えられた課題を日常生活で意識して取り組み、繰り返し練習することでコミュニケーションスキルが上達していくのを強く実感しました。また、研修中は対面式で実技訓練を行うことでスキルの効果を理解しやすく、早期習得に繋げることができました。 

研修期間が6か月(2週間に1回)と聞くと長期間に感じますが、コミュニケーションスキルを磨くためには必要な時間だったと思います。 

今回の研修を職場のスタッフにも是非勧めていきたいと思います。ありがとうございました。

(2023.12)

<30代女性 心理系大学生>

私は以前こちらの会に参加した心理系大学生です。
「ケアする人の対話スキルABCD」を用いたスキルトレーニングでは、講師の先生方が最初にモデルを示してくれて、現場での実際的な様子をイメージし学ぶことができました。

先生方は、現場での実績が豊富にある方々なので、やりとりの内容やスキルにはハッとさせられることが多かったです。ロールプレイでは、学んだことを対話に生かす難しさを知るとともに、どうすれば改善できるかの的確なアドバイスをいただきました。
またその中で、たとえばアクセント返しの練習が認知行動療法でいうところの即時強化にもなるなど、実践に即したCBT理論の説明もあり、ただ本を読むのでは得られない、実用的な学びをすることができました。

(2023.6)

<40代女性 病棟看護師>

私が看護CBTを学ぶ会と出会ったのはSNS上だったと思います。「看護」「CBT」がオンラインで学べるという噂を聞きつけ恐る恐るその門を叩きました。

テキストをもとにした朗読会や参加者をクライエントに見立てた模擬ケースなど、初心者が認知行動療法を知るのにとても良い機会になりました。時々開催される親睦会も他の参加者との交流も楽しかったです。講師の4人が繰り広げるCBTの世界に圧倒されっぱなしでしたが、みなさん根気よく丁寧に解説してくださったのがとても良かったです。特に傾聴について学んだ回は実際に私の臨床の場でも生きています。

(2023.6)

<50代女性 病棟看護師>

患者さんとの会話で、「なんでそうなる?思っているのと違う方向にいっちゃった…」っていう流れになることがあって、何とかしないと…と思っていたところに、看護CBTを学ぶ会で「対話スキル」をやるというナイスタイミング!

この研修の良いところは、メンバーの方と対話!しながら練習できるので、自分の伸びしろ(できていないところ…)が明確になることですね。感情返しの練習では、自分の語彙の少なさに我ながら唖然としました。それだけに、毎回やるまでは緊張しましたが、いつも温かいコメントをいただき、ポジティブな気持ちになって終了する、そして臨床で実際にやってみるというサイクルができ、とても充実した研修でした。

(2023.6)

<20代女性 病棟看護師>

“患者さんの訴えにどうやって対応したらいいんだろう”“患者さんの本気の訴えになんて答えたらいいんだろう”と働いている場面において遭遇することは多いと思います。そんなコミュニケーションのABCを、看護CBTを学ぶ会で学習することができました。患者さんに共感する時の言葉の使い方、間の取り方、相槌の使い方などを技術として学ぶことができ、グループワークを通して練習することができました。もちろんそれだけでなく、実際に看護師として認知行動療法に携わる先輩方にたくさん相談できることもありがたいポイントです。他ではなかなか出会えない貴重な会だと思います。

(2023.6)